- どうしても暗記が苦手だなあ。
- 暗記の裏技的なのが知りたい
こんな疑問に答えていきます。
皆さん、暗記は得意ですか?
苦手でも全く不思議ではなく、人間の暗記力・記憶力はすごく曖昧なもの。
お気に入りのゲームのことならすぐ覚えるのに、不思議ですよね。
例えば、2018年のM1グランプリ、3位のチームを覚えていますか?
多分ほとんどの人が思い出せないでしょう。

ちなみに、答えはジャルジャル。
もし覚えていたなら、なかなかのお笑い好きですね!
右から入った知識が、時間が経って左から抜けていってしまうような、そんな感覚。
暗記が苦手で悩んでいる高校生も多いはず。
残念ながら、暗記には一発逆転の裏技や勉強法は存在しません。
暗記は軽視されがちで、暗記科目でいい点とっても「所詮、暗記しただけでしょ?」とか思われることもあります。
しかし、教科書と問題集の中身を完璧に覚えれば東大にも行けるのに、それができないってことは、暗記とは簡単なものではないのと、価値あるものだと分かりますね。
暗記は筋トレみたいなものなので、誰でもできるけど、簡単ではないんです。
なので今回は、裏技ってほどでもないですが暗記のコツを伝授します。
勉強で暗記ができるようになるだけで、以下のいいことがありますよ。
- 理系科目でも平均点は余裕で取れる
- 点数が安定するため、試験からギャンブル性を無くせる
- 考える問題でも、知識の引き出しが多くなる
僕は塾・講師歴が6年あるのですが、文系理系関わらず暗記はとっても重視していました。
早速、暗記をする方法をこの記事で学んでいきましょう!
目次
裏技ではないが、高校で使いたい効率のいい暗記方法を3つ伝授する
さて、暗記のコツを伝授していきます。
トイレの壁に周期表を貼るとか、そんなことじゃないですよ。
あんなことやっても1週間も経てば壁の模様に早変わりです。
- 暗記対象を分析する
- 関連付けで覚える
- 覚えた直後に思い出す
この3つを解説していきます。
暗記対象を分析する
まずは、暗記対象を分析して「しっかり」と「ざっくり」に分けましょう。
- しっかり:英単語・漢字・歴史の人物など
- ざっくり:数学の解き方・小論文の流れなど
「しっかり」は一字一句、詳細を含め間違えることのできないもので、「ざっくり」は流れさえ覚えちゃえばいいものです。
しっかり覚えるものをざっくり覚えたり、その逆をしたりすると成果と労力が釣り合わなくなってしまいます!
まずは暗記対象を分析して、余計なことを覚えないようにして、正しい暗記に取り組みましょう。
関連付けで覚える
続いて、関連付けで覚えましょう。
例えば、織田信長を覚えることを考えます。
「織田信長」だけで覚えると、忘れた時に思い出すのが大変です。
「本能寺にいる織田信長」で覚えると、織田信長を忘れても本能寺を覚えていれば自然に思い出せるというわけです。
物事を関連づけ相対的な立ち位置を与えることによって、思い出すための素材が増えるということ。
イメージで覚えるとさらに良い
文字ではなく、イメージで覚えるとさらにいいでしょう。
「織田信長は本能寺にいて、明智光秀の裏切りにあった」ではなく、その光景を絵としてイメージするんです。
圧倒的に覚えることが少なくなって、暗記効率が上がりますよ。
さらに、「織田信長」と「織田信忠」のような似たような名前もしっかり区別できる点でも良い。

記憶術の基本は覚える量を少なくすること。
文字を絵にすることで、労力を減らしました。
メモリーツリーを使う
歴史などの暗記ものにはメモリーツリーを使うのが非常に有効です。
メモリーツリーとは、単語同士を関連付けて覚えるための図のようなもの。
慶應義塾大学の調査報告書によると、フィンランドではメモリーツリー(現地ではカルタと呼ばれる)を学校教育にも盛んに取り入れています。
言葉で説明しても分かりにくいので、メモリーツリーの作り方は、以下の動画をご覧ください。
有名な受験漫画「ドラゴン桜」でも歴史をメモリーツリーで覚えていました。
メモリーツリーについての解説がドラゴン桜の作者の公式サイトで見られます。
忍者の方法「不忘の術」を試してみる?
忍者は戦国の世の中に情報を集めるスパイとして活躍しました。
しかし、レコーダーもカメラもない時代、どうやって情報を覚えたんでしょうか?
実は「不忘の術」といって「体に刃物で傷をつけ、情報と痛み、傷を関連づけて覚える」という技で覚えました。
ここまでやれとは言いませんが、手にボールペンで点をつけたりして、点を知識を引き出すトリガーにしてもいいかもしれませんね。
覚えた直後に思い出す
暗記が苦手なみなさんは、解答を見たら「あー、言われてみればそうだった」って思ったことは多いと思います。
ということは、知識は頭に入っているけど引き出すことができないという状態にあるということ。
知識を引き出す練習として、下の方法を試してください。
- 知識を取り入れる(インプット)
- ノートや教科書を閉じる
- 覚えたことを書いたり口に出したりする(アウトプット)
アウトプットができなかったら、またインプットに戻ってやり直しです。
暗記とは、アウトプットするまでが暗記。
覚えたけど思い出せないという人は、ノートにひたすら単語を書くなど、1番を繰り返している人が多いんです。
インプットかアウトプットしかしないのは危険!
インプットとアウトプットをどちらかしかしないのは、非常に危険です。
インプットしかしない人は「恋愛術を調べまくるけど、女の子に声をかけられない男」という状況。
アウトプットだけの人は「英語の知識・準備ゼロで夢を求めてアメリカに渡る」って感じですかね。
両方とも、うまくいかないのが目に見えてます・・・。
インプットとアウトプット、両方をやるのが勉強の鉄則です!
暗記の基本は、何度も繰り返し暗記する
3つのコツを伝授してきましたが、やはり「繰り返し」が最も重要です。
穴の開いたバケツ(頭)に水(知識)を注いでいくようなイメージ。
繰り返して勉強すれば、バケツの穴が小さくなります。
なので、何度もしつこく復習することが大切。
復習のタイミング・やり方には色々な説があります
復習をいつやればいいかってのは、いろんな説があります。
- 心理学的には5日ごとにやったほうがいい
- いやいや、1, 3, 10, 30日後にやったほうがいい
正直、科学的な面から見ると復習にベストなタイミングってのは分かりません。
ということで、僕が経験で培った方法をお教えします。
- 1日目:単元1ページ目
- 2日目:1ページ目と2ページ目
- 3日目:2ページ目と3ページ目
そして、単元の終わりなど区切りのいいところで、本の途中でも単元1ページ目に戻る。
3周目くらいになると、見るだけで答えが頭に浮かぶので爆速で1周が終わります。
これを5回くらい繰り返せば結構覚えられます。
ページ数などの細かいところは各自調整してくださいね。
効率云々じゃなくて、頑張れば暗記できるんだから、やりましょうってこと!!

効率云々を探し求めて勉強しないほうが問題。
言っちゃえば、暗記は繰り返せば誰でも覚えられます。
科学的手法は裏技でもなんでもありません
暗記するのに最も危険なのが、楽をしようとして科学的手法を調べまくること。
調べているうちに勉強している気分になっちゃうんです。
科学的手法を使って最小限の労力で一発逆転!なんて幻想なので、素直にインプットとアウトプットを繰り返しましょう。

勉強すれば暗記はできるに決まってるよね。
みんな分かっているはずだけど、効率を求めて逃げてしまう。
科学的手法は間違っていることも少なくない
科学的な手法というのは、10年もすれば覆ることもありますし、そもそも解釈が間違っている場合もあります。
例えば、暗記の話になると必ず出てくる「エビングハウスの忘却曲線」ですが、信じないでください・・・
エビングハウスは実験で「子音・母音・子音」から成り立つ無意味な音節(git、dib、saqなど)を記憶し、一定時間(最長30日)経って忘れた後に再び覚え直す時の効率を調べました。
「無意味な音節を覚えた」「最長30日」というところが受験には使えません。
エビングハウスの忘却曲線を利用したら効率よく暗記できた!っていう方は、単に何度も復習したから暗記できたってだけです。
趣味は覚えられるけど、勉強は覚えられないのはなぜ?
よくある質問に答えていきます。
あなたは好きな曲の歌詞を何曲ぐらい覚えていますか?
仮に10曲覚えていて、1曲500文字だとすると5,000字も覚えていることになります。
ツイッター(最大140文字)だったら、最低でも35ツイート暗記している。
なぜこんな芸当ができるのでしょう?
それは、「関連付け」と「思い出す」が自然とできているからかです。
好きな曲はリズムやテンポ、音程だけではなく「楽しい」といった感情とも関連付けが豊富にできています。
そして、好きだから通学中とかお風呂の時間に思い出す。
暗記のコツ3つのうち、2つが自然にできているんです。
覚えられない道理がありませんね。

歴史なども歌に乗せて暗記すると覚えられる・・・かもね。
まとめ:暗記は難しくて価値あるものでした
さて、この記事でわかった暗記のコツをまとめますよ。
- 暗記の裏技は存在しない
- 暗記のコツは「分析」「関連」「思い出す」
- 結局は、繰り返し覚えるのが基本
暗記というのは、やれば誰でもできますが、やらなければ誰もできない。
勉強量がそのまま成績に出るのが暗記なのです。
暗記で点数を稼いで、点数を底上げしましょう!
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